ユリウス・クラウディウス朝断絶後の帝国の混乱とフラウィウス朝の成立、五賢帝の1人目ネルウァまで。

繰り広げられる意味なき争い、無惨な三皇帝の末路―帝国再生のため、時代は「健全な常識人」を求めていた。塩野七生が書下ろす、刺激あふれる物語、第八弾。

紀元68年、ネロを最後に神君アウグストゥスの血統が絶え、ローマは大混乱に陥った。1年あまりのうちに3人の軍人が帝位に就くも、次々に殺されるか、失脚した。血で血を洗う内乱が繰り広げられるローマ帝国。これが同じローマ人なのか? 未曾有の危機からローマを救い、さらなる繁栄へと向かわせたのは、出自にも輝ける才能にも恵まれなかったヴェスパシアヌスとその息子たちだった。危機を糧として発展を続けるローマ帝国の神髄が描かれた一書。

 ・ amazon : 8. 危機と克服 (1999)/ CRISIS ET AB EA EXITUS

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