ローマ人の物語

Biography

『ローマ人の物語』(ローマじんのものがたり)は、イタリア在住の作家塩野七生による、古代ローマ全史を描いた歴史文学作品。ハードカバー単行本が全15巻で刊行され、文庫本では43巻に分冊されている。ラテン語での表題は”RES GESTAE POPULI ROMANI”(「ローマの人々の諸行」)としている。

1. ローマ人の物語I ローマは一日にして成らず(1992年) ISBN 4-10-309610-1
“ROMA NON UNO DIE AEDIFICATA EST”
王政ローマの建国からイタリア半島統一までを描く。

2. ハンニバル戦記 ローマ人の物語II(1993年) ISBN 4-10-309611-X
“BELLUM HANNIBALICUM”
ポエニ戦争とカルタゴ滅亡まで。ハンニバルとスキピオ・アフリカヌス。

3. 勝者の混迷 ローマ人の物語III(1994年) ISBN 4-10-309612-8
“BELLORUM CIVILIUM”
グラックス兄弟、マリウスとスッラ、ポンペイウスの活躍。「内乱の一世紀」前半。

4. ユリウス・カエサル ルビコン以前 ローマ人の物語IV(1995年) ISBN 4-10-309613-6
“C. IULIUS CAESAR ANTE RUBICONEM”
カエサルの前半生とガリア戦争。

5. ユリウス・カエサル ルビコン以後 ローマ人の物語V(1996年)ISBN 4-10-309614-4
“C. IULIUS CAESAR POST RUBICONEM”
ローマ内戦とカエサル暗殺、その死後の内乱と収拾を描く。

6. パクス・ロマーナ ローマ人の物語VI(1997年) ISBN 4-10-309615-2
“PAX ROMANA”
ローマを帝政に移行させた初代皇帝アウグストゥスが、パクス・ロマーナの実現を進める過程。

7. 悪名高き皇帝たち ローマ人の物語VII(1998年) ISBN 4-10-309616-0
“IMPERATORES MALAE FAMAE”
アウグストゥスに続くユリウス・クラウディウス朝の4皇帝(ティベリウス、カリグラ、クラウディウス、ネロ)の功罪。

8. 危機と克服 ローマ人の物語VIII(1999年) ISBN 4-10-309617-9
“CRISIS ET AB EA EXITUS”
ユリウス・クラウディウス朝断絶後の帝国の混乱とフラウィウス朝の成立、五賢帝の1人目ネルウァまで。

9. 賢帝の世紀 ローマ人の物語IX(2000年) ISBN 4-10-309618-7
“SAECULUM AUREUM”
五賢帝のうちトライアヌス、ハドリアヌス、アントニヌス・ピウスの3皇帝の時代。

10. すべての道はローマに通ず ローマ人の物語X(2001年) ISBN 4-10-309619-5
“OMNIAE VIAE QUAE AD ROMAM DUXERUNT”
ローマのインフラストラクチャーをテーマとした巻。

11. 終わりの始まり ローマ人の物語XI(2002年) ISBN 4-10-309620-9
“FINIS PRINCIPIUM”
哲人皇帝マルクス・アウレリウスの治世。五賢帝以後のローマと内乱、セプティミウス・セウェルスの時代。

12. 迷走する帝国 ローマ人の物語XII(2003年) ISBN 4-10-309621-7
“TERTII SAECULI CRISIS”
セウェルス朝後半及び軍人皇帝時代のローマ帝国、いわゆる「3世紀の危機」の時代。

13. 最後の努力 ローマ人の物語XIII(2004年) ISBN 4-10-309622-5
“DE ULTIMIS LABORIBUS”
ディオクレティアヌスとコンスタンティヌスの時代。テトラルキアの成立と終焉。

14. キリストの勝利 ローマ人の物語XIV(2005年) ISBN 4-10-309623-3
“DE CHRISTI VICTORIA”
コンスタンティウスとユリアヌスの時代からテオドシウスの時代まで。

15. ローマ世界の終焉 ローマ人の物語XV(2006年) ISBN 4-10-309624-1
“ROMANI MUNDI FINIS”
ローマ帝国の東西分裂と西ローマ帝国の滅亡、ユスティニアヌスの再征服による荒廃。